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AndroidManifest.xmlの<application>要素の属性一覧

AndroidManifest.xmlの<application>要素に指定する属性について調査した結果を一覧にまとめました。

AndroidのSDKはバージョンアップが繰り返され、仕様がいろいろ変更されています。
GiBlockのオリジナルのAndroidアプリケーションを開発する際に最新の仕様を確認しようとしたところ、AndroidManifest.xmlの<application>要素に指定できる属性情報が正しく記載されているものが見つかりませんでした。
Googleのサイトでも記載のない属性がありました。
何をもって正しいとするか難しいところですが、実際の開発環境(当初Eclipse、後にAndroid Studioへ移行)でコードアシストで一覧表示される属性を基準としました。
ターゲットとしたSDKはAPIレベル33です。

属性名の先頭には"android:"が付きますが、表示スペースの都合上、省略しています。 また、非常に長い名称の属性が追加されたので、強制的に途中で改行して表示するように変更しました。
  各属性の情報はインターネットで検索して集めました。
正確を期すようになるべく複数の情報源を調べるようにしましたが、内容が正確ではない可能性があることをご了承ください。
属性名 設定内容 API
allowAudioPlaybackCapture 他のアプリケーションによって機密性の低いオーディオの録音を許可するかどうかを指定します。
true:他のアプリケーションが録音することが可能となる。
false:システムアプリケーションを除いて、他のアプリケーションが録音することはできない。
機密性の低いオーディオに該当するのは、AttributeUsageがUSAGE_UNKNOWN、USAGE_GAME、USAGE_MEDIAのいずれかに設定されているものです。
targetSdkVersionを"29"未満に設定した場合のデフォルト値はfalse、"29"以上に設定した場合のデフォルト値はtrueです。
29
allowBackup バックアップサービスを利用するかどうかを指定します。
true:利用する、false:利用しない、デフォルト:true。
Android12(APIレベル31)以降、端末間のアプリケーションのファイル移行を無効にすることはできなくなり、システムによって自動的に実行が許可されます。 この属性をfalseに設定すると、クラウドベースのバックアップ/リストアのみを無効にすることができます。
4
allowClearUserData ユーザデータを削除するオプションをユーザに与えるかどうかを指定します。
true:許可、false:不許可、デフォルト:true。
この属性はシステムアプリケーションのみで設定が有効となります。
APIレベル29以降、この属性はユーザが「設定」からアプリケーションのデータを消去できるかどうかだけを制御するようになりました。
allowClearUserDataOnFailedRestore 復元操作が失敗した時に、システムがアプリケーションのデータを消去するかどうかを指定します。
true:消去する、false:消去しない、デフォルト:true。
この属性はシステムアプリケーションのみで設定が有効となります。
29
allowNativeHeapPointerTagging ヒープメモリのタグ付きポインタ機能を有効にするかどうかを指定します。
true:有効、false:無効、デフォルト:true。
ポリシーまたは下位互換性の理由で、この属性の設定が有効にならない場合もあります。
30
allowTaskReparenting アプリケーションで定義したアクティビティが次に前面に現れるタイミングで、アクティビティを開始したタスクから親和性のあるタスクへと移動可能かどうかを指定します。
true:可、false:不可、デフォルト:false。
子要素の<activity>要素にも同じ属性があり、この設定を上書きすることができます。
appCategory アプリケーションが規定のカテゴリにマッチする場合に指定します。
カテゴリは、バッテリー消費量、ネットワーク使用量、ストレージ使用量を集計する場合などに、アプリケーションをグループごとにまとめるために使用されます。
カテゴリは以下から選択します。
  • audio
  • game
  • image
  • maps
  • news
  • productivity
  • social
  • video
26
appComponentFactory システムがマニフェストに定義されている要素のインスタンス化を制御するために使用するAppComponentFactoryのサブクラスの完全修飾名を指定します。 28
attributionsAreUserVisible ACTION_VIEW_PERMISSION_USAGE_FOR_PERIODインテントおよびACTION_MANAGE_PERMISSION_USAGEインテント呼び出し時に、権限使用に関する追加情報をユーザに表示するかどうかを指定します。
true:表示する、false:表示しない、デフォルト:false。
31
autoRevokePermissions この属性は使用されていません。 30
backupAgent アプリケーションのバックアップエージェントを実装したクラス名を指定します。
android.app.backup.BackupAgentのサブクラスを指定します。
4
backupInForeground アプリケーションがフォアグラウンドで動作中であっても、自動バックアップ処理を実行可能とするかどうかを指定します。
true:可、false:不可、デフォルト:false。
24
banner Android TV向けのホーム画面用のバナー画像を指定します。
画像を定義したDrawableリソース参照を指定する必要があります。
すべてのアクティビティのデフォルトのバナー画像として設定されます。
子要素の<activity>要素にも同じ属性があり、この設定を上書きすることができます。
21
cantSaveState アプリケーションが通常の状態の保存/復元の仕組みを適用しないかどうかを指定します。
true:適用しない、false:適用する、デフォルト:false。
trueに設定した場合は、アクティビティの通常のライフサイクルは適用されません。 アプリケーションがバックグラウンドに移った時に終了されることはなく、ユーザが明示的に終了させる必要があります。
このように実行できるアプリケーションは同時には一つだけとなり、他のこの設定のアプリケーションを起動しようとすると、すでに起動中のアプリケーションを終了するように求められます。
28
classLoader APKからアプリケーションのクラスをロードするために使用するクラスローダーのクラス名を指定します。
以下の項目が指定可能です。
  • dalvik.system.PathClassLoader
  • dalvik.system.DelegateLastClassLoader
デフォルト:dalvik.system.PathClassLoader
未知のクラスローダーを指定した場合は、アプリケーションがインストールされません。
27
crossProfile アプリケーションが複数プロファイルを扱うインターフェースを提供できるかどうかを指定します。
true:可、false:不可、デフォルト:false。
30
dataExtractionRules バックアップまたはアプリケーションの端末間の移行操作において、どのファイルやディレクトリを対象とするかのルールを記述したXMLリソースファイルを指定します。
この属性を指定した場合、Android12(APIレベル31)以降の端末では、古い指定形式であるfullBackupContent属性の指定は無視されます。
XMLリソースファイルでは<data-extraction-rules>要素を記述し、バックアップに関するルールを指定する<cloud-backup>要素、端末間の移行に関するルールを指定する<device-transfer>要素を子要素として記述します。 さらにそれぞれの子要素として、対象を指定する<include>要素、除外対象を指定する<exclude>要素、あるいはその両方を記述します。
31
debuggable アプリケーションのデバッグが可能かどうかを指定します。
true:可、false:不可、デフォルト:false。
この指定は実機での実行時にも有効です。
defaultToDeviceProtectedStorage アプリケーションのデフォルトの保存先ストレージを、認証情報暗号化ストレージから端末暗号化ストレージへリダイレクトするかどうかを指定します。
true:リダイレクトする、false:リダイレクトしない、デフォルト:false。
この属性はシステムアプリケーションのみで設定が有効となります。
24
description アプリケーションの説明文を指定します。
文字列のリソース参照を指定する必要があり、文字列リテラルは指定できません。
アプリケーションの一覧の「実行中」のアプリケーションの説明文として表示されます。
directBootAware ユーザが端末のロックを解除する前にアプリケーションの実行を可能とするダイレクトブートモードに対応するかどうかを指定します。
true:対応する、false:対応しない、デフォルト:false。
Applicationクラスを継承したクラスを利用している場合は、アプリケーション内のいずれかのコンポーネントがダイレクトブートモードに対応しているとアプリケーション全体がダイレクトブートモードに対応しているとみなされます。
24
enabled Androidシステムがアプリケーションのコンポーネントをインスタンス化できるかどうかを指定します。
true:可、false:不可、デフォルト:true。
trueに設定した場合は、各コンポーネントがインスタンス化できるかどうかは、そのコンポーネントのenabled属性によって決定されます。
falseに設定した場合は、すべてのコンポーネントのインスタンス化が不可となります。
enableOnBackInvokedCallback 予測型「戻る」ジェスチャーを有効にするかどうかを指定します。
true:有効、false:無効、デフォルト:false。
この属性をtrueに設定すると、KeyEvent.KEYCODE_BACKやActivityクラス・DialogクラスのonBackPressed()メソッドが無効となり、代わりにOnBackInvokedCallbackインターフェースのonBackInvoked()メソッドが呼び出されるようになります。
33
extractNativeLibs ネイティブライブラリのロード方法に関する設定を指定します。
true:インストール時にパッケージマネージャがAPK内からネイティブライブラリを抽出して、ファイルシステムにコピーします。
false:APK内のネイティブライブラリを直接ロードします。この場合、ネイティブライブラリをAPK内に非圧縮で格納し、バウンダリ整列しておく必要があります。
デフォルト:true。
23
forceQueryable Android11(APIレベル30)以降をターゲットとする他のアプリケーションに対して、アプリケーションを表すパッケージを自動的に公開するかどうかを指定します。
true:公開する、false:公開しない、デフォルト:false。
Android10(APIレベル29)以前をターゲットとするアプリケーションに対しては、すべてのアプリケーションが自動的に公開されます。
Android11(APIレベル30)以降をターゲットとするアプリケーションに対しても、特定のタイプのアプリケーションは常に公開されます。
30
fullBackupContent バックアップ対象について記述したXMLリソースファイルを指定します。
XMLリソースファイルでは<full-backup-content>要素を記述し、その子要素として、バックアップに含める対象を指定する<include>要素、バックアップから除外する対象を指定する<exclude>要素、あるいはその両方を記述します。
Android12(APIレベル31)以降でdataExtractionRules属性が追加されました。 Android12(APIレベル31)以降の端末では、dataExtractionRules属性の指定がある場合にfullBackupContent属性の指定は無視されますが、Android11(APIレベル30)以下の端末では引き続きfullBackupContent属性の指定が適用されます。
23
fullBackupOnly Android6.0(APIレベル23)ではデータも含めてアプリケーションがフルバックアップされる新しい方式が導入されましたが、それ以前のBackupAgentのサブクラスを指定するバックアップ方式を採用しているアプリケーションをアップデートしてAndroid6.0に対応させる場合、この属性をtrueに設定することで新しいバックアップ方式を適用させることができます。
true:フルバックアップを適用する、false:フルバックアップを適用しない、デフォルト:false。
この属性設定はAndroid5.1(APIレベル22)以下の端末では無視されます。
21
gwpAsanMode 「GWP-ASan」を使用するかどうかを指定します。
always:常に有効。
default:ユーザアプリケーションは無効、システムアプリケーションはランダムに有効。
never:無効。
デフォルト:never。
「GWP-ASan」は、解放済みメモリ使用とバッファオーバーフローのバグ検出機能を持ったメモリアロケータです。
30
hardwareAccelerated アプリケーションのすべてのアクティビティとビューにおいて、画面描画を高速化するハードウェアアクセラレーションを有効にすべきかどうかを指定します。
true:有効、false:無効。
ハードウェアアクセラレーションはAPIレベル11から使用することが可能になりました。
minSdkVersionかtargetSdkVersionを"14"以上に設定した場合のデフォルト値はtrue、それ以外の場合のデフォルト値はfalseです。
11
hasCode アプリケーションがコードを持っているかどうかを指定します。
true:持っている、false:持っていない、デフォルト:true。
この属性のfalse設定は、ビルトインコンポーネントのために使用されます。
hasFragileUserData アプリケーションのアンインストール時にアプリケーションのデータを保持しておくことをユーザが選択することができるようにするかどうかを指定します。
true:ユーザが選択することができる。
false:ユーザは選択できず、アプリケーションのデータは削除される。
デフォルト:false。
29
icon アプリケーション全体のアイコンを指定します。
画像を定義したDrawableリソース参照を指定する必要があります。
アプリケーションの各コンポーネントのデフォルトアイコンとなります。
ランチャーに配置できるのは起動可能なアクティビティなので、仮にアプリケーション内に起動可能な複数のアクティビティがある場合は、アクティビティごとに異なるアイコンを指定することも可能です。
isGame アプリケーションがゲームかどうかを指定します。
true:ゲーム、false:ゲームではない、デフォルト:false。
この属性の設定は、システムがアプリケーションをグループ分けする際に使用されます。
21
killAfterRestore フルシステムリストア実行後、アプリケーションの終了をユーザに問い合わせるかどうかを指定します。
true:問い合わせる、false:問い合わせない、デフォルト:true。
5
knownActivityEmbeddingCerts このアプリケーションのアクティビティを他のアプリケーションに埋め込むことを許可する場合に、許可するアプリケーションのSHA-256証明書を指定します。
文字列リソースまたは文字列の配列リソースの形式で指定します。
GradleのsigningReportタスクを実行すると、アプリケーションのSHA証明書ダイジェストを取得することができます。
子要素の<activity>要素にも同じ属性があり、指定がある場合は<activity>要素の設定が優先されます。
33
label アプリケーション全体のラベル(アプリケーション名)を指定します。
文字列のリソース参照を指定することが推奨されていますが、文字列リテラルを指定することもできます。
アプリケーションの各コンポーネントのデフォルトのラベルとなりますが、各コンポーネントで個別に指定することもできます。
ランチャーに配置したアプリケーション名にはアクティビティのラベルが使用され、アプリケーション一覧のアプリケーション名にはこのラベル属性が使用されます。
largeHeap アプリケーションが利用するヒープメモリサイズを大きくするかどうかを指定します。
true:有効、false:無効、デフォルト:false。
この属性を有効にしても、必ずしも大きなヒープメモリサイズが確保されるとは限りません。
11
localeConfig アプリケーションの対応言語をシステム設定に手動で追加する場合、対応言語を定義したXMLリソースファイルを指定します。 33
logo アプリケーション全体のロゴを指定します。
画像を定義したDrawableリソース参照を指定する必要があります。
アプリケーションの各コンポーネントのアクションバーのデフォルトロゴとなります。
ロゴを指定しなかった場合はアイコンが使用されます。
11
manageSpaceActivity アプリケーションの管理画面で、「データを消去」の代わりとなる独自の処理を起動するためのアクティビティの完全修飾名を指定します。
<activity>要素として定義されているアクティビティを指定する必要があります。
maxAspectRatio アプリケーションがサポートする最大画面アスペクト比(画面の縦横の比率)を指定します。
Android7.1(APIレベル25)以下のデフォルト最大画面アスペクト比は"1.86"です。
Android8.0(APIレベル26)以上ではデフォルト設定がなく、画面アスペクト比が大きい端末でレイアウトに問題が生じる場合は、この属性を指定します。
指定した最大画面アスペクト比を超える部分の領域は使用せずに、アプリケーションが動作します。
浮動小数点形式で、(長辺/短辺)の値を指定します。
値は"1.0"以上である必要があり、それ以外の値は無視されます。 また、resizeableActivity属性がtrueに設定されている場合も無視されます。
この属性は子要素の<activity>要素でも指定することができます。
Android7.1(APIレベル25)以下で最大画面アスペクト比を指定したい場合は、<application>要素の子要素に<meta-data>要素を追加して、android.max_aspectの値を設定します。
26
memtagMode ARMのMTE(メモリタグ付け拡張)のモードを指定します。
off:オフ、default:デフォルト(開発者向けオプションなどで設定)、sync:同期モード、async:非同期モード。
設定を有効にするとヒープメモリのバグ(解放後の使用やバッファオーバーフローなど)が検出され、同期モードでは即時、非同期モードでは遅延してクラッシュが発生します。
31
minAspectRatio アプリケーションがサポートする最小画面アスペクト比(画面の縦横の比率)を指定します。
指定した最小画面アスペクト比に満たない部分の領域は使用せずに、アプリケーションが動作します。
浮動小数点形式で、(長辺/短辺)の値を指定します。
値は"1.0"以上である必要があり、それ以外の値は無視されます。また、resizeableActivity属性がtrueに設定されている場合も無視されます。
この属性は子要素の<activity>要素でも指定することができます。
29
multiArch マルチアーキテクチャ対応かどうかを指定します。
true:マルチアーキテクチャ対応、false:マルチアーキテクチャ対応ではない、デフォルト:false。
21
name アプリケーションのプロセスが開始された時、どのアプリケーションのコンポーネントよりも先にインスタンス化される android.app.Applicationのサブクラスの完全修飾名を指定します。
ほとんどのアプリケーションでは必要ありませんが、グローバルにアプリケーションの状態管理を実施したい場合などに利用します。
nativeHeapZeroInitialized アプリケーションに割り当てるヒープメモリを自動的にゼロ初期化するかどうかを指定します。
true:ゼロ初期化する、false:ゼロ初期化しない、デフォルト:false。
31
networkSecurityConfig アプリケーションのネットワークセキュリティ構成について記述したXMLリソースファイルを指定します。
アプリケーションのコードを修正しなくても、以下のような項目をカスタマイズできます。
  • 信頼できるCA
  • デバッグ用のCA
  • 暗号化されていないHTTPプロトコルの除外
  • 証明書の制限
24
neverEncrypt 暗号ファイルシステムが有効であったとしても、アプリケーションのユーザデータを暗号化せずに保存するかどうかを指定します。
true:暗号化しない、false:暗号化する。
Android7.0(APIレベル24)以上では、この属性指定はなくなりました。
~23
permission このアプリケーションの呼び出し元が、このアプリケーションと連携するために保持していなければならないアクセス権限名を指定します。
アプリケーションの各コンポーネントの共通のアクセス権限名となりますが、各コンポーネントで個別に上書き指定することもできます。
persistent アプリケーションが常駐すべきかどうかを指定します。
true:常駐する、false:常駐しない、デフォルト:false。
常駐モードはいくつかのシステムアプリケーションのためのものです。
通常のアプリケーションはこのフラグをセットするべきではありません。
persistentWhenFeatureAvailable 端末がこの属性で指定した機能を有している場合のみpersistent属性の設定が有効になります。 26
preserveLegacyExternalStorage アプリケーションのアップデート時において、外部ストレージアクセス方式を旧方式のまま維持するかどうかを指定します。
true:維持する、false:維持しない、デフォルト:false。
この属性はアプリケーションの新規インストール時には何も影響しません。
requestLegacyExternalStorage属性で外部ストレージアクセス方式を旧方式とする設定をしたアプリケーションのアップデート時において、この属性がtrueに設定されていると、外部ストレージアクセス方式を旧方式のまま維持します。
この属性をtrueに設定しても、ポリシーまたは下位互換性の理由で、旧方式が使用されない場合もあります。
30
process アプリケーションのすべてのコンポーネントが実行されているべきプロセスの名前を指定します。
デフォルト値は<manifest>要素のpackage属性となります。
アプリケーションの各コンポーネントの共通のプロセス名となりますが、各コンポーネントで個別に上書き指定することもできます。
通常はアプリケーションのすべてのコンポーネントは同じプロセスで稼働しますが、サービスを異なるプロセスで実行し、アプリケーション終了後もサービスのプロセスが稼働し続けるように設定することができます。
また、他のアプリケーションと同じプロセスを共有する設定も可能ですが、両方のアプリケーションのユーザIDが同じで、同じ証明書で署名がされている場合に限り可能となります。
requestLegacyExternalStorage 外部ストレージアクセス方式を旧方式とするかどうかを指定します。
true:旧方式を使用する、false:新方式を使用する。
Android10(APIレベル29)以降では、外部ストレージに対する新しいアクセス方式が採用され、アプリケーションがアクセスできるのはアプリケーション固有の領域と特定のメディアタイプだけとなりました。
targetSdkVersionを"29"未満に設定した場合のデフォルト値はtrue、"29"以上に設定した場合のデフォルト値はfalseです。
この属性をtrueに設定しても、ポリシーまたは下位互換性の理由で、旧方式が使用されない場合もあります。
29
requestRawExternalStorageAccess 直接外部ストレージにアクセスするかどうかを指定します。
true:直接アクセスする、false:直接アクセスしない。
この指定が有効になるのは、マニフェストでMANAGE_EXTERNAL_STORAGE権限を宣言しているか、SYSTEM_GALLERYロールが付与されたアプリケーションのみです。
外部ストレージへの直接アクセスが有効になっている場合、外部ストレージへのすべてのファイルアクセスにおいて、メディアコレクションを更新するデータベース操作が省略されます。
targetSdkVersionを"30"以下に設定していてマニフェストでMANAGE_EXTERNAL_STORAGE権限を宣言している場合、またはtargetSdkVersionを"29"以下に設定していてSYSTEM_GALLERYロールが付与されている場合、デフォルト値はtrue、これら以外の場合のデフォルト値はfalseです。
31
requiredAccountType アプリケーションがアカウントを必要とする場合、アプリケーション内で使用するアカウント認証タイプに対応した値を指定します。
例えば、アプリケーションがアカウントのセンシティブな個人情報を取り扱うため、制限付きプロファイル環境ではそのアプリケーションを利用させないようにしたい場合に、この属性を指定します。
18
requiredForAllUsers アプリケーションがすべてのユーザに利用できる必要があるかどうかを指定します。
true:必要あり、false:必要なし、デフォルト:false。
プレインストールアプリケーションのみがこの属性を使用することができます。
18
resetEnabledSettingsOnAppDataCleared アプリケーションのユーザーデータがクリアされた時に、アプリケーション内のコンポーネントの有効な設定をデフォルトにリセットするかどうかを指定します。
true:リセットする、false:リセットしない、デフォルト:false。
33
resizeableActivity アプリケーションがマルチウィンドウ表示をサポートするかどうかを指定します。
true:サポートする、false:サポートしない。
targetSdkVersionを"24"未満に設定した場合のデフォルト値はfalse、"24"以上に設定した場合のデフォルト値はtrueです。
この属性は子要素の<activity>要素でも指定することができます。
Android12(APIレベル31)より前のバージョンのマルチウィンドウ表示では、サイズ変更可能なアクティビティのscreenOrientation属性の指定は無視されます。

Android12(APIレベル31)以降をターゲットとするアプリケーションでは、画面サイズによって動作が変わります。
大画面(画面幅600dp以上)
マルチウィンドウ表示がサポートされます。 この属性はアプリケーションのサイズ変更が可能かどうかを示します。
小画面(画面幅600dp未満)
メインアクティビティの最小幅と最小高さがマルチウィンドウの要件を満たす場合、この属性をtrueに設定すると、マルチウィンドウ表示をサポートします。 falseに設定すると、幅・高さに関係なくマルチウィンドウ表示をサポートしません。
24
restoreAnyVersion どんなバージョンのバックアップデータであってもリストアの実行を試みるかどうかを指定します。
true:実行する、false:実行しない、デフォルト:false。
この属性をtrueに設定すると、バックアップデータと現在端末にインストールされているアプリケーションのバージョンに互換性がなくてもリストアを実行しようとするので、注意が必要です。
8
restoreNeedsApplication 非推奨。この属性はAndroidOSで使用されていません。
restrictedAccountType アプリケーションがアカウントを必要とし、制限付きプロファイル環境からプライマリユーザのアカウントにアクセス可能としたい場合、アプリケーション内で使用するアカウント認証タイプに対応した値を指定します。 18
rollbackDataPolicy アプリケーションをアップデートした後、障害発生が検知されてシステムによって自動的にロールバックされる際、ユーザデータをどのように扱うかのポリシーを指定します。
restore:復元する、retain:変更しない、wipe:消去する、デフォルト:restore。
31
roundIcon アプリケーションの各コンポーネントのデフォルトの丸型アイコンを指定します。
画像を定義したDrawableリソース参照を指定する必要があります。
25
supportsRtl アプリケーションが右から左へのレイアウト(RTL)をサポートするかどうかを指定します。
true:サポートする、false:サポートしない、デフォルト:false。
targetSdkVersionを"16"以下に設定した場合、RTLのAPIは無視され、ユーザのロケール選択とレイアウトの方向が無関係となり、常に左から右へのレイアウトとなります。
右から左方向へ文字を書く、アラビア語、ヘブライ語、ペルシャ語などへ対応するための属性です。
17
taskAffinity アプリケーションのアクティビティに適用するタスクのアフィニティ名を指定します。
デフォルト値は<manifest>要素のpackage属性となります。
アプリケーションのすべてのアクティビティの共通のアフィニティ名となりますが、各アクティビティで個別に上書き指定することもできます。
アクティビティがどのタスクに属するかは、アフィニティ名以外にも起動モードやインテントで渡されるフラグ設定によっても変わってきます。
testOnly テストのみを目的としたアプリケーションであるかどうかを示すフラグです。
この属性をtrueに設定すると、通常の手順ではアプリケーションをインストールすることはできず、adbコマンドに-tオプションを指定する必要があります。
4
theme すべてのアクティビティのデフォルトテーマを定義するstyleリソースの参照を指定します。
各アクティビティで個別に上書き指定することもできます。
uiOptions アクティビティのUIの特別オプションを指定します。
none
特別オプションなし
splitActionBarWhenNarrow
スクリーンの横幅が狭い場合、上部のアクションバーだけではなく下部にもアクションバーを追加し、両方のアクションバーにアクションアイテムを分けて表示する。
デフォルト:none。
アプリケーションのすべてのアクティビティのデフォルト設定となりますが、各アクティビティで個別に上書き指定することもできます。
14
useEmbeddedDex APKファイル内のDEXコードを直接実行するかどうかを指定します。
true:常に直接実行する、false:事前コンパイルも実行する、デフォルト:false。
DEXコードを直接実行する機能を有効にするためには、DEXコードを非圧縮とする設定も必要です。
アプリケーションは常にJITモードで実行されるため、ローカルコンパイルコードを改ざんする攻撃からアプリケーションを守ることができますが、パフォーマンスに影響する可能性もあります。
29
usesCleartextTraffic アプリケーションがネットワークトラフィックに平文テキストを使用するかどうかを指定します。
true:平文テキストを使用する、false:平文テキストを使用する通信のリクエストを拒否する。
targetSdkVersionを"27"以下に設定した場合のデフォルト値はtrue、"28"以上に設定した場合のデフォルト値はfalseです。
ソケットAPIなどのように、トラフィックが平文テキストであるかどうかを判定することができない通信もあるため、必ず指定通りになるわけではありません。(可能な限りで従う)
23
usesNonSdkApi 非SDKインターフェースへのアクセスを必要とするかどうかを指定します。
true:必要、false:不要、デフォルト:false。
この属性はシステムアプリケーションまたはテスト目的でのみ使用することができます。
29
vmSafeMode アプリケーションの実行時にJITコンパイラを有効にするかどうかを指定します。
true:無効、false:有効、デフォルト:false。
APIレベル22以降では、この属性をtrueに設定すると、AOTコンパイラが無効になります。
8
zygotePreloadName マニフェストの<service>要素のuseAppZygote属性がtrueに設定されているサービスを開始する時に、これらのサービスで共有されるアプリケーションコードとデータをプリロードするクラス名を指定します。
この属性は完全修飾クラス名で指定する必要がありますが、先頭をピリオドで始める省略表記で指定することができ、その場合は<manifest>要素で指定したパッケージ名が付加されます。
android.app.ZygotePreloadインターフェースを実装している必要があります。
29
変更履歴
2014.06 参考文献の情報を元に加筆しました。
2014.10 APIレベル18で追加された属性を追記しました。
一部の属性の導入APIレベルの記述に誤りがあったので修正しました。
2016.06 APIレベル21で追加された属性を追記しました。
2016.10 APIレベル23で追加された属性を追記しました。
2018.01 APIレベル24で追加された属性を追記しました。
2018.07 APIレベル25で追加された属性を追記しました。
2019.02 APIレベル26で追加された属性を追記しました。
一部の属性の記述を修正しました。
2019.04 APIレベル27で追加された属性を追記しました。
2019.07 APIレベル28で追加された属性を追記しました。
2020.09 APIレベル29で追加された属性を追記しました。
一部の属性の記述を修正しました。
2021.05 APIレベル30で追加された属性を追記しました。
一部の属性について、仕様変更分の追記、仕様変更分の更新漏れの追記を行いました。
2023.09 APIレベル31で追加された属性を追記しました。
一部の属性について、記述を追記・修正しました。
また仕様変更分の追記・修正を行いました。
2024.01 APIレベル33で追加された属性を追記しました。

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